日本ミャンマー協会は、日本とミャンマー両国の民間レベルによる経済、社会及び文化等を含む幅広い分野の交流の増進をはかり、戦略的関係を構築してまいります。

ティラワSEZ開発概要

2025年6月1日現在

MYANMAR FOCUS

ミャンマー最新ニュースをお届けします。

202505.22

【活動報告】ミャンマー出張報告

 3月28日、ミャンマー中部、ザガイン地域を震源とするマグニチュード7.7の強い地震が発生し、ザガインだけでなく、古都マンダレーや首都ネピドーなど多くの地域に甚大な被害をもたらした。直後に訪れたネピドーやその隣町ピンマナでは、中央省庁の庁舎や、スーパーマーケットなどの建物が倒壊し、多くの住民が避難生活を余儀なくされていた。被災直後の様子をレポートする。(代表理事 渡邊祐介)  大地震の一報を聞いた直後は、被災状況を確認してから訪れようかとも思ったが、2011年の東日本大震災のときに、ミャンマーの人々から温かい支援をいただいたこともあって、急いで支援物資を集めたうえで、当初予定通り4月1日からミャンマーに入った。

202505.20

マンダレー地震で出現した古代壁画、文化財として再評価へ

 2025年3月下旬に発生した大規模地震は、マンダレー地域にある歴史的都市インワにも大きな影響を及ぼした。特に「マハ・ヤダナ・ボムサ・パゴダ」では、震動によって内壁の石灰層が剥がれ、長年にわたり人目に触れていなかった古代の壁画が姿を現した。 この壁画は、アヴァ王朝時代(14~18世紀)に描かれたものであり、仏陀の生涯を描いた一連の場面が精緻な筆致と豊かな色彩で表現されている。地元の文化当局および国立考古学研究所は、当該壁画をミャンマー文化遺産の新たな発見として位置づけ、今後の保存および修復作業の優先対象に指定した。 現在、調査団による詳細な鑑定と記録作業が進行中であり、国内外の専門家による共同研究も検討されている。将来的には、修復後に一般公開を行うことで、地域経済の観光振興にも寄与することが期待されている。