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ミャンマー人材送出し企業訪問記

昨今日本では建設や農業、介護分野において若年労働者の不足が顕在化して外国人技能労働者の受入についての議論が盛んになっています。そのような背景もあり今回出張の合間を見つけて事務局としては初めてヤンゴンの人材送出し企業を数社訪問して実情をヒアリングしました。

総じて云えることは、今回訪問した送出し企業は大半が下町の古い長屋アパートにある100平米未満の事務所でそこに語学教室が併設されていました。現在、労働雇用省に登録されている海外への人材送出し企業は約180社とのことで、登録されていない企業は海外への送出し業務はできないとの事。

ミャンマーは軍政の時代から海外に労働者を送って外貨を稼いできたが、派遣先は中近東やタイ、マレーシア、シンガポールが中心とのことで、日本にはこれまで手続きが極めて煩雑な為「技能実習生」という労働目的ではきわめて少なかったとの事。しかしながら昨今日本の外国人技能実習生の受入環境が変わりつつあることをミャンマーの送出し企業は敏感に感じており、ここ数か月で日本への送出しを行った企業も20社ほどに急増しているとのことであった。偶々、私たちが訪問していた送出し企業では、「5社ほどの日本の受入機関が視察・打合せにくる」との事でした。

ミャンマー側の送出し機関にとって日本はまだ「未知の国」であり、当分は手探りの状況が続くであろうが、日本の絶対的な若年労働力の不足を考えると、若いミャンマー人の技能研修生が着実に増えていくものと思料する次第。今回いくつかの送出し機関を訪問して、近い将来双方ウイン・ウインの関係が築ければと思いました。

今回訪問した送出し機関でそこの社長とのスナップ